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第3回 WBSCU-15ベースボールワールドカップ2016inいわき

第3回 WBSCU-15ベースボールワールドカップ2016inいわき

P1040403.jpgP1040390.jpgP1040391.jpgP1040396.jpgP1040399.jpgP1040405.jpgP1040408.jpgP1040414.jpgP1040417.jpgP1040417.jpgP1040419.jpgP1040421.jpgP1040426.jpgP1040427.jpgP1040431.jpgP1040429.jpg世界12か国、15歳以下の生徒達の野球大会が日本で開催されています。

出場国は、日本・キューバ・チェコ・韓国・オーストラリア・コロンビア・アメリカ・ベネズエラ・パナマ・チャイニーズタイペイ・メキシコ・ニュージーランド。2つのグループに分かれてオープニングラウンドを行い、スーパーラウンドに進み1位~3位・4位~6位に分かれて順位を決めて最終決勝戦を行います。

私の実家のすぐ傍のグランドで大会が開催されている事も有り観戦してきました。
日本ーキューバ  コロンビアーチェコ  キューバーオーストラリア戦。
第一印象は、身体がなんとデカい事。これにはビックリ。日本の選手も流石セレクションを勝ち抜いた精鋭達なのでそれなりにデカい。でも、外国人はそれ以上です。それに加えて他国の選手は、プレー・仕草の態度がデカい!とても中学生には思えない風貌です。我が息子と同年代。とても思えません。
フォアーボール。1塁まで走って行きません。ゆっくり歩いて行きます。監督コーチだれも注意しません。日本だったら即刻選手交代ではないでしょうか。
はたまた、攻守交替でも残塁をした後帽子・グローブを自分では取りに行かず、ベンチから持ってきてくれるまで守備位置で待っています。日本であれば、急いでダッシュで自分で取りに行く。ではないでしょうか。日本での中学野球ではお目に掛かれない光景が多々有りました。
そんな光景を見て、自分も小さい頃からやってきた日本の野球と世界の野球の違いを考えさせられました。先ほどの光景も無駄に体力を消費しない。そんな考えが有るのでしょうか。間違えではない。日本では、学童野球の時期からグランドに入ったら歩くな。常に小走り・ダッシュで移動する事を指導者から教えられる事が多いかと思います。今思えば何でだろう。見ている人が気持ちいいから?はたしてこれからもそれで良いのだろうか?
自分が学生時代に一所懸命野球に打ち込んでいる時代は、水を飲んではダメ。身体を冷やしてはダメ。うさぎ跳びOK。投げ込みOK。大会に入ると、エースピッチャーは一人で投げぬく。そんな時代でした。美徳化されていました。今はどうだろう。変わっています。小まめに水分補給・投球後はアイシング・うさぎ跳び禁止・1日1週間の投球数の確認・投手は数名作る。と・・・・。大きく変化しています。
そんな日本の野球の変化を顧みると、これからの日本の野球も世界に近ずき野球道からベースボールへと変わって行くのではないでしょうか。
見る人も、苦しんで練習プレーをする選手を見て美徳に感じるのでは無く、楽しく自分の為にプレーする選手を見て一緒に楽しむ。そんな野球になるのではないでしょうか。
バッティンググローブを見ても、なんで高校生は白と黒のみなの。大人の都合も有ると思いますが、もっと自由に本人の意思で使える様にすべきではないでしょうか。余りにも型にはめ過ぎです。それなのに、社会にでたら自分で考える力をもて。自分をもっとアピールせよ。無理でしょう。学生時代から養わなければ。そんな思いがします。

キューバ対オーストラリア 試合が終わりお互いが握手をして、ライトとレフトに分かれクールダウンをしていました。二人組でストレッチ。ゴムチューブを使う選手。フェンス越しをゆっくりランニングする選手。とそれぞれに身体のメンテナンスをしていました。この辺も流石ですね。

ネット裏には、真っ黒に日焼けし大きなカバンを持った方が数名。日本人が1人と外国人が数名。聞くところによれば皆さんアメリカ大リーグのスカウトマン。アメリカではこの年代からスカウトがグランドに足を運び、小まめにチェックをし能力の高い選手は16歳位で指名されるケースもあるとの事。日本は皆甲子園を目指しているため能力が有っても指名に至るケースは無いとの話。(貧し国では、野球で家族を支える。その様な発想が16歳で有るのでしょうか。日本は幸せな国ですね)

私の兄が勤務する病院から、理学療法士の方がメディカルスタッフとして参加しています。最初の申し合わせ注意事項の中で、選手との勝手な会話は厳禁となっています。理由は、自国と他国(日本)とを比較して余りの自分の貧しさに帰国せず亡命をしてしまうケースが以前に有ったようです。国際大会そして成長途中の子供達ならではの対応ですね。

長々と長文を書いてしまいました。最後まで読んで頂いた方、大変有難う御座います。
野球は色々な形で世界で愛され、楽しいスポーツです。