肉離れについて解説

肉離れについて解説

 

P1010602.JPG先日ソフトボールを一緒にやった仲間が左ふくらはぎの肉ばなれで負傷してしまいました。守備についてまもなくボールを追いかけ様と1歩踏み込んだ際に痛めてしまいました。本人曰く後ろから蹴られた・何かが当たった様な感じだったとのこと。そうなんです。肉ばなれを起こすとみんなこんなことを言います。しかし後ろを振り向いても何も無いと・・・。負傷後すぐ選手交代し、RICE(安静・冷やす・圧迫・挙上)処置。試合終了をまって治療室にもどり治療をしました。では肉ばなれとはどのような物なのかちょっと解説します。

(原因)ダッシュやジャンプ時など瞬間的な動きの中で、突然痛めます。今回の様なふくらはぎでは、圧倒的に内側に痛みが発症します。準備運動の不足・寒冷・筋肉の疲労・足場の悪さ等が大きな要因となります。今回のケースでは、明らかに準備運動の不足でした。グランドに出て、すぐ動き出す。(今回はキャッチボールです)どうですか?みなさんの中にもいないですか。気をつけて下さい。

(治療法)まずは冷やす事が一番大切。内出血・炎症・疼痛を抑えます。その後圧迫(パット)・軽度の外固定(テーピング・ホウタイ・プライトン)をおこないます。場合によっては数日間は体加重を抑える為、杖を使用することもあります。当院では、受傷初日より、はり・微弱電流等の回復を早める物理療法を行います。負傷から5~6日目からは入浴を可能にし温熱やマッサージを行っていきます。経過回復にもよりますが、10日目位からサポーターを着用してもらい軽度の運動を開始します。(まずは、歩行から)

負傷の程度にもよりますが、2週間~3週間で日常生活動作では痛みがなくなります。競技復帰は約4週間後位からになります。

肉離れで一番気をつけなければいけないことは、出血を出来るだけ抑える事。これによって班痕組織の形成を予防できます。(離れた部位の筋肉を硬くしないということです)