オスグット

オスグット

オスグット1.jpg大腿四頭筋ストレッチ.jpg膝アイスマッサージ.jpgP1040434.jpg以前にも紹介したオスグット病ですが、最近患者さんの割合が増えている感じがします。
小学生・中学生の偏った運動量が増えているのか、骨の発育が早くなっているのかはっきりとは分りませんが、予防可能なオスグット病です。今一度紹介します。

(症状・経過)
小学校高学年から中学校の発育期の特にスポーツを盛んに行っている選手の膝のお皿の下(脛骨粗面といいます)の場所が徐々に出てきて、痛みが出てくるものをいいます。

(原因・病態)
太腿の前の筋肉が足の付け根から始まり、お皿の下(脛骨)の付着部に着きこの部分の骨端軟骨の剥離の状態です。小学校高学年から中学校に差し掛かる時期は急激に骨が軟骨から成長する時期で、膝を伸ばす力の繰り返しによってこの成長軟骨部が剥離する為に生じます。

(治療)
成長期の一過性の痛みです。トレーニング内容を変更したり、時には休養も必要になります。急性期には患部のアイスマッサージ・電気治療を行い痛みを和らげます。痛みの軽減に伴って、大腿四頭筋を伸ばすストレッチを積極的に行います。

(スポーツ復帰)
痛みが軽減したら、元の競技に復帰します。この際も、プレー前後のストレッチは欠かさず行い、プレー中はサポーターを付け、プレー後には患部のアイシングを行います。

オスグッドは、ある意味身体が成長している証であり、身長が伸びている状態で喜ばしい事です。上手に痛みをコントロールして競技を続ける事が大切です。

*当院で使用するサポーターは、アップル社製のオスグッドバンドを使っています。軟らかいスポンジで患部の保護にとても適しています。