足首(関節)の捻挫

足首(関節)の捻挫

(ashi).jpg ashi2.jpg足を捻ってしまった。よく耳にします。あ~捻挫だから大丈夫だ。これもよく耳にします。しかし捻挫を甘く考えないで下さい。確かにほっておいて治ってしまう物もありますが、重度の後遺症に悩むケースも多くあります。場合によっては骨折した方が早く治る。こんなケースもあります。では足関節の捻挫を簡単に説明します。内反捻挫(内側に捻る。足の外側に痛みが出る)と外反捻挫(外側に捻る。足の内側に痛みが出る)と痛めた状況によって大きく2つに分けられます。人間の動きから、内反捻挫(足の内側の痛み)が圧倒的に多く、8~9割を占めます。構造上外反捻挫を起こすと、靭帯の付いている部分から骨ごと剥ぎ取られ、剥離骨折になることが大半です(これも問題です)。では、多くを占める内反捻挫ですが、損傷の程度から3つに分類します。

1度  軽い痛み   軽度の腫脹  内出血無し   靭帯が少し伸びた状態  1週間以内で回復

2度  強い痛み   さまざま  軽度の内出血    靭帯が1本切れている  平均3週間で回復

3度  かなり強い痛み 強い腫脹  ひどい内出血  靭帯が2本切れている  6~12週間で回復

治療は腫脹と疼痛の軽減を1番の目的に行い、断続的なアイシング・外固定、3~4日後~はお風呂に入浴します。腫脹・疼痛が緩和すれば、痛めた靭帯は元の状態に回復されてきます。その後、関節の可動域の改善・筋力の増強・体全体のバランス能力の回復などのリハビリを行います。一般の方は日常生活に支障が無ければ治癒となりますが、スポーツ選手は各競技に応じた動きがマスター出来れば治癒となります。